『We live in time』あらすじ・見どころ・感想|アンドリュー・ガーフィールド×フローレンス・ピューの静かなる愛の傑作

We live in time

『We live in time』あらすじ・見どころ・感想|アンドリュー・ガーフィールド×フローレンス・ピューの静かなる愛の傑作

We live in time
目次

1. 作品概要

「私たちは時間の中で生きている。けれど、それはただ流れていくものではない」

We live in time この時を生きて』は、2024年公開のイギリス映画。
監督は『ブルックリン』などで知られるジョン・クローリー。
主演にはアンドリュー・ガーフィールドとフローレンス・ピューという、実力派かつ繊細な表現が光る二人を迎えています。

本作は、一組の男女の出会いから、その後に続く“時間”を描いた静かなラブストーリーです。
ただの恋愛映画ではなく、「人生を共に過ごす」とはどういうことか、そして「限られた時間の中で、何を大切にして生きるか」を、淡々と、しかし深く問いかけてきます。

1. 作品概要

  • 原題:We Live in Time
  • 邦題:『We live in time この時を生きて』
  • 公開年・監督:2024年、監督:ジョン・クローリー(『ブルックリン』)
  • 主演:アンドリュー・ガーフィールド、フローレンス・ピュー
  • 配給:A24

2.あらすじ

ロンドンで偶然に出会ったアルムートとトビアス。
ひとつの出来事がきっかけとなり、ふたりは人生を共に歩むことになります。

時間とともに変化していく日常、揺れ動く感情、そして互いへの理解とすれ違い——
ふたりの関係は、まるで静かに流れる川のように、少しずつ形を変えていきます。

2. 感想(ネタバレなし)

何気ない日常が、こんなにも愛おしい

本作を観終わったとき、まず感じたのは「静かな感動」でした。派手な演出も、大げさな台詞もありません。むしろ、物語は非常にミニマルで、日常の延長のようなシーンが淡々と描かれていきます。でもだからこそ、ふとした会話や視線、沈黙の中に込められた感情が胸に迫ってきます。
2人の互いに理解し合って悲しみに立ち向かっていく姿は本当に感動しました。

ガーフィールド×ピューの繊細な演技

アンドリュー・ガーフィールドとフローレンス・ピューの演技は、まさに“生きている”人間そのもの。特にガーフィールドの優しさや戸惑い、ピューのしなやかな強さと寂しさが見事に交差していて、まるで本当に長い時間を一緒に過ごしてきた恋人のように感じられました。アンドリュー・ガーフィールドの表情を見ているだけで涙が止まらなくなります。
二人の間に流れる“沈黙”が、何よりも雄弁に語る――そんな映画です。

A24らしい“余白”と“静けさ”

製作はA24。『ミッドサマー』『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』などで知られるこのスタジオらしく、ジャンルや枠にとらわれない、感情にじんわりと染み込むような作品づくりがされています。風景や光、音の使い方が美しく、何度も“時間が止まった”ような錯覚を覚えるほど。まさに「映画的な体験」を味わえる一本です。

3. 解説(ネタバレなし)

時系列の構成と“記憶”の旅

本作は、単純な時系列で進んでいくわけではありません。過去と現在が自然に交差し、登場人物たちの“記憶”が呼び水となって物語が進んでいきます。この構成は、「私たちの人生もまた、記憶によって構成されているのだ」と伝えてくるようでもあります。鑑賞中に時の流れを意識させることで、「何気ない時間の尊さ」を観る者に実感させてくれる仕掛けです。
様々な時系列で進むことで、だんだんと2人の間に起こった出来事や感情が回収されていき、後半は何を観ても涙が止まらなくっていきます。

“時間”という見えない主役

タイトルにもある「We live in time(私たちは時間の中で生きている)」というフレーズ。これはまさに、この映画の核となるテーマを端的に表現しています。恋愛、結婚、出産、別れ…人生に起こるあらゆる出来事は、“時間”という不可逆の川の中で起こっていきます。そして人は、その流れに逆らうことなく、ただ「そのときそのとき」を選び取るしかない。映画を観終えたあと、改めて「今という時間の尊さ」を噛みしめたくなるはずです。

4. この作品が伝えたかったこと

この映画が描いているのは、恋の始まりでも、悲劇の結末でもありません。むしろその“間”にある、何気ない日常、迷い、すれ違い、そして小さな幸福です。

「時間」とは、私たちの外にあるものではなく、私たちが“共に過ごすことで形づくられる”ものなのだ――。本作を通して、そんなメッセージが静かに、でも確かに伝わってきます。

5. こんな人におすすめ

  • 派手な展開よりも、“感情の機微”に惹かれる人
  • 恋愛映画は苦手だけど、人間ドラマには惹かれる人
  • アンドリュー・ガーフィールドやフローレンス・ピューの演技が好きな人
  • 『ブルーバレンタイン』『ビフォア・ミッドナイト』『ペイン・アンド・グローリー』など、人生を静かに描く映画が好きな人

まとめ

『We live in time この時を生きて』は、決して声高に何かを主張する作品ではありません。けれど、観る者の心にそっと寄り添い、「大切なものを見失わないで」と語りかけてくる――そんなかけがえのない一作です。

ぜひ、静かな時間を確保して、この映画と“ともに過ごす時間”を大切にしてみてください。

フロレンス・ピューについてもっと知りたい方はこちらから

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この記事を書いた人

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